2017.2.4.
今回のコラムは4回シリーズの最終(4回目)です。
第1回目でも問いかけましたが、人事評価制度から「何が見えるか、見るべき」なのでしょ
うか。それは・・・
●「1年後・2年後・・・5年後・10年後の自社の課題であり、あるべき姿であり、その
ギャップであり、解決策」です。
●そして「自社の経営理念・ビジョンに適った人材の姿」です。
人事評価制度を徹底して掘り下げていくと、自社の人材育成戦略・経営戦略が見えてきます。
そして戦略選択の幅そのものも拡がります(第1回目コラム参照)。
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そして、経営戦略の中心に社員を置くと、社員は自分の成長と会社の成長を同時に描くこと
ができます。モチベーションアップ、スキルアップに大いに貢献します(第2回目コラム参照)。
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また、今何が問題か、先々何が問題になるかを自分と会社の現状から知り、その解決に向け
た改善を日常レベルで行えるようになります。すなわち、自分で自分の仕事のマネジメント
ができるようになるのです(第3回目コラム参照)。
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そしてこれらを「善の循環」として回しながら、「現状・あるべき姿・ギャップ・解決策」
を見定めることで、人事評価制度を中心に自社ならではのオリジナルな人材育成施策を展開
していくことができるのです。
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そして何よりも大切なことは、自社の経営理念・ビジョンに適った人材が育成されるのです。
第1回から今号までで、人事評価制度と企業競争力の関係についてご紹介致しました。
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人事評価制度は運用が命です。そして、運用の主役は社員です。この様な人事評価制度を、
会社と社員の両方で共有し運用していくことこそが「人材育成・職場活性化・業績向上」を
実現する大きなポイントにもなります。