2016.9.13.
以前のコラムで、人材育成とは「つなげていくもの」だと紹介しました。
人を育てることで、会社(自分)の「思い」を脈々とつなげていくことに意味
があり、それが未来に向かって継続することで、習慣となり、風土となり、
伝統となり、結果として社員と会社の成長をサポートするのです。
ところで、10馬力のパワーを持つ機械に「今日一日だけ15馬力のパワーで
何とか稼働してほしい」と頼み込んでも、それは無理な話です。
機械や製品は定められたスペック以上の力を発揮することはできません。
しかも、経年劣化で価値がどんどん低下してしまいます。
翻って、「人(人材)」はどうでしょうか。
人は機械と違って経年劣化しません。それどころか、育て方ひとつで価値ある
人材への変身も十分に可能です。
もちろん、人のモチベーションは移ろいやすい面があるので慎重に取り組む
必要がありますが、だからこそ本物の人材育成の仕組み(≒人事評価制度)を
作り上げることが大切なのです。
誤解を恐れずに言うならば、会社にとって一番信頼できるものは「人(人材)」
です。もちろん、人はミスも犯すし期待外れもあります。
しかし、だからこそ、モチベーションアップにつながる仕組みを整備し、社員
が主役の制度運用を行うことで、10馬力が15馬力・20馬力・・・へと
変ぼうを遂げるのではないでしょうか。